Bスポット療法(上咽頭擦過療法・EAT治療)

上咽頭炎とは?

上咽頭というのは、鼻の奥で、のどの上に位置する部位のことであり、外部からウイルスや細菌が侵入することで炎症をおこしやすい場所です。
急性上咽頭炎と慢性上咽頭炎があり、急性上咽頭炎はウイルスや細菌が上咽頭で増殖し、鼻汁や咳、咽頭痛などの風邪症状を引き起こします。
治療は抗生物質や抗菌剤を使用します。
慢性上咽頭炎はウイルスや細菌の持続的な感染や睡眠不足、ストレスにより自律神経のバランスが乱れ、免疫低下を引き起こし、上咽頭の炎症が慢性化した状態です。
抗生物質や抗菌剤では治らず、それが病巣となりさまざまな病気や不調をもたらすことがあります。

症状としては以下のようなものがあげられます
  • のどの上の方に痛みがある、痛みが続く
  • 鼻とのどの間に違和感・痛みがある
  • 鼻水や痰が詰まっている感じがする
  • のどの奥が乾燥して感じる
  • 頭が重い感じがする
  • 頭痛
  • 後鼻漏
  • 肩こり、首こり
  • 鼻づまり
  • 咳喘息
  • めまい
  • 全身倦怠感
  • 起立性調節障害
  • しびれ
  • IgA腎症
  • 掌蹠膿疱症
  • アトピー性皮膚炎など

 

治療について

一般的に塩化亜鉛の希釈液の塗布を行うのが良いとされておりますが、塩化亜鉛液の処置を希望されない場合は、ルゴール液での処置も可能ですので、希望がある場合はお伝えください。当院では慢性上咽頭炎の患者様に対し、EAT治療を提案の上、希望があれば施行を行います。
のど風邪や他の疾患の患者様で、EAT治療を希望される際には、診察の際にお気軽にご相談下さい。
ただ、上咽頭の状態の確認は必要であると考えておりますので、その際はファイバーを施行の上、上咽頭の評価を行った後、施行を行います。
処置は保険診療であり、自費診療ではありません。
概ね週1-2回、15-16回程度の施行が望ましいとされているようですが、患者様の都合もありますので、適宜調整させていただく形が良いと思っています。

注意事項

施行の際の注意点ですが、収斂作用といって炎症部位を刺激し正常化を促す治療ですので、痛みを伴うことが多いです。一過性に鼻汁や痰が増えたり、痰に血が混ざったりすることがありますが、治療による刺激の影響ですので心配はいりません。両鼻および喉から薬液を塗布した綿棒あるいは捲綿子を挿入し、鼻の奥にあてますが、反射の強い方の場合、鼻からの処置のみとさせていただくこともあります。あくまでEAT治療は補助的な治療であり、これだけで症状が治るというものではありませんこと、御了承ください。

 

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